波打つ構造体を、BIGさんのSerpentine Pavilionにインスパイアされ、Grasshopperでモデリング

波打つ構造体を、BIGさんのSerpentine Pavilionにインスパイアされ、Grasshopperでモデリング

この記事ではGrasshopperを用いて波打つ構造体をモデリングします。BIGさんのSerpentine Pavilionにインスパイアされたものです。建築の外観をパラメトリックにモデリングできるようになれば、動的な環境シミュレーションによる建物形状の最適化などに連携することが可能となります。

目次

BIGさんのSerpentine Pavilionについて

波打つ構造体を、BIGさんのSerpentine Pavilionにインスパイアされ、Grasshopperでモデリング

出展:Archi Diary

Life after Serpentine: Second Lives of Architecture’s Famed Pavilions|2016: Bjarke Ingels

https://www.archdaily.com/903223/life-after-serpentine-second-lives-of-some-of-architectures-famed-pavilions

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Rhinoceros+Grasshopperについて

Rhinoceros+Grasshopperでパラメトリックにモデリングする大枠の流れと目的については、以下の記事をご参照くださいませ。

MENTERU TECH BLOG|
Rhinoceros+Grasshopperで実現するパラメトリックなシミュレーションによる建物形状の最適化アプローチ
https://tech.menteru.jp/notes/Rhinoceros-and-Grasshopper


Grasshopperで波打つ構造体をモデリング

以下の流れで、パラメトリックに波打つ構造体のモデリングを実装します。

  1. 「Series」と「Construct Point」で基準となる点群グリッドを作成
  2. 「Move」で点群を不規則に移動させ、「Rectangle」で枠を生成
  3. 「Extrude」で枠を延長して箱を成形
Grasshopperで波打つ構造体をモデリング

「Series」と「Construct Point」で基準となる点群グリッドを作成

まず、「Construct Point」のXZ座標にそれぞれ「Series」で生成したリストを受け渡して点群を生成します。この時、XZの組み合わせで点群を生成したいので、Z座標は”Graft”で階層化して渡します。

「Series」と「Construct Point」で基準となる点群グリッドを作成

「Move」で点群を不規則に移動させ、「Rectangle」で枠を生成

次に、生成した点群を「Move」でY方向に移動させ、それを基準として「Rectangle」で枠を生成します。「Move」で移動させる距離は波打つ表現するために、「Graph Mapper」を用います。さらに、上下方向で波打つ幅に強弱を持たせるために、別の「Graph Mapper」で衰退する曲線を生成して掛け合わせます。

「Move」で点群を不規則に移動させ、「Rectangle」で枠を生成

「Extrude」で枠を延長して箱を成形

最後に、「Extrude」で分割した面を延長幅のリストに応じて引き延ばすことでパラメトリックな外装を再現します。引き伸ばす対象を交互に選択するために、「Dispatch」で”False”と”True”を「Merge」で接続したリストを受け渡します。

「Extrude」で枠を延長して箱を成形

同様のものを反転して上部で重なるように生成すれば、パビリオンを再現できます。

「Extrude」で枠を延長して箱を成形

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