多孔質なファザードを、The Broad Museumにインスパイアされ、Grasshopperでモデリング

多孔質なファザードを、The Broad Museumにインスパイアされ、Grasshopperでモデリング

この記事ではGrasshopperを用いて多孔質な外装をモデリングします。The Broad Museum にインスパイアされたものです。建築の外観をパラメトリックにモデリングできるようになれば、動的な環境シミュレーションによる建物形状の最適化などに連携することが可能となります。

目次

The Broad Museum について

多孔質なファザードを、The Broad Museumにインスパイアされ、Grasshopperでモデリング

出展:Archi Diary

The Broad Museum / Diller Scofidio + Renfro

https://www.archdaily.com/772778/the-broad-diller-scofidio-plus-renfro

The Broad Museum について

Rhinoceros+Grasshopperについて

Rhinoceros+Grasshopperでパラメトリックにモデリングする大枠の流れと目的については、以下の記事をご参照くださいませ。

MENTERU TECH BLOG|
Rhinoceros+Grasshopperで実現するパラメトリックなシミュレーションによる建物形状の最適化アプローチ
https://tech.menteru.jp/notes/Rhinoceros-and-Grasshopper


Grasshopperで多孔質なファザードをモデリング

以下の流れで、多孔質なファザードのモデリングを実装します。

  1. 「Rectangle」と「Skewed Quads」でひし形の分割面のリストを生成
  2. 「Scale」と「Fillet」でひし形を丸めた曲線を生成
  3. 「Amplitude」と「Loft」で基準点との離隔で延長
Grasshopperで多孔質なファザードをモデリング

「Rectangle」と「Skewed Quads」でひし形の分割面のリストを生成

まず、「Rectangle」のXZサイズにそれぞれ基準となる面の長さを受け渡し、基準面を生成します。生成した基準面を「Skewed Quads」の”Surface”に渡し、”U Divisions”と”V Divisions”にそれぞれ水平方向と垂直方向の分割数を受け渡し、基準面をひし形で分割した面のリストを生成します。

「Rectangle」と「Skewed Quads」でひし形の分割面のリストを生成

「Scale」と「Fillet」でひし形を丸めた曲線を生成

次に、生成したひし形を「Scale」で任意に大きさに変形させた上で、「Deconstruct Brep」で線分情報を取得します。この時、「Scale」の”Center”に「Polygon Center」で取得したひし形の中心点を受け渡すことで、ひし形の中心座標を固定して変形できます。「Deconstruct Brep」で取得した線分情報を結合した枠線を「Fillet」に受け渡し、”Radius”で丸みを持たせることで曲線を生成します。

「Scale」と「Fillet」でひし形を丸めた曲線を生成

「Amplitude」と「Loft」で基準点との離隔で延長

最後に、丸みを帯びたひし形の枠と、基準点との離隔に応じたベクトルに移動させた枠を、「Loft」で繋ぐことで面を生成します。「Construct Point」で基準点を設け、「Amplitude」で基準点長さに応じたベクトル情報を作成し、「Move」で移動させます。その際に「Graph Mapper」で非線形な移動距離に変換を加えています。

「Amplitude」と「Loft」で基準点との離隔で延長
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