オフィスの節電対策10選!簡単な工夫でできる電気代の節約方法とは

オフィスの節電対策10選!簡単な工夫でできる電気代の節約方法とは

「オフィスの節電対策は?」
「オフィスの電力消費量の内訳は?」

このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

資源エネルギー庁によると、オフィスの電力消費量の80%以上は空調・照明・OA機器が占めます。

空調・照明・OA機器の節電対策に重点的に取り組むことで、効率よくオフィスの電力消費量を削減可能です。

本記事では、オフィスの電力消費量の詳しい内訳と節電対策を10個紹介します。すぐにはじめられる節電対策がわかりますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

オフィスの電力消費量の内訳

オフィスの電気消費量の内訳

オフィスの電力消費量の内訳は以下のとおりです。

電力消費の内訳夏季冬季
空調48.6%33.5%
照明23.1%29.8%
パソコン6.6%8.6%
複合機7.3%9.5%
エレベーター等7.3%9.5%
その他7%9.1%
参考:経済産業省|資源エネルギー庁

夏季は冷房の稼働が増えるため空調の電力消費量、冬季は日照時間が短くなるため照明の割合が大きくなります。

どちらの季節もオフィスの電力消費量の80%以上は空調・照明・OA機器が占めます。そのため、オフィスの電気代を効率よく節約するには、空調・照明・OA機器の節電対策が重要です。

オフィスの空調の節電対策4選

オフィスの空調の節電対策4選

オフィスの空調の節電対策は次の4つです。

  • 空調の設定温度を適切に調整する
  • フィルターを月1〜2回清掃する
  • 空調は必要な場合のみ稼働させる
  • IoT×AIで最適な運転を行う

これらのうち、どれかひとつだけを実施するのではなく、組み合わせることが重要なので、ひとつずつ順番にご覧ください。

1. 空調の設定温度を適切に調整する

空調の設定温度を適切に調整すれば、電力消費量を抑えられます。

環境省によると冷房時に温度を1℃上げれば約13%、暖房時は1℃下げると約10%の節電になるためです。

また、環境省は室温を冷房時は28℃、暖房時は20℃に推奨しています。ただし、室温と空調の設定温度には3〜4℃の差があるとされています。

冷房時は24〜25℃、暖房時は23〜24℃を目安に調整することがポイントです。

空調の設定温度を適切に調整し、オフィスの電気代を節約しましょう。

2. フィルターを月1〜2回清掃する

フィルターを月1〜2回ほど清掃すると、空調の消費電力を削減できます。

フィルターが目詰まりしている場合、冷暖房の運転効率が下がり、無駄な電気を使ってしまうためです。

資源エネルギー庁によれば、フィルターを月1〜2回清掃すると、年間で31.95kWh節電できます。

また、環境省によると定期的な清掃により冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力の削減が期待できます。

オフィスの電気代を削減したいなら、空調のフィルターをこまめに清掃しましょう。

3. 空調は必要な場合のみ稼働させる

空調の稼働時間を抑えれば、節電効果を期待できます。

空調の稼働時間を1日1時間短縮した場合、1年間の節電効果は以下のとおりです。

冷房(設定温度:28℃)暖房(設定温度:20℃)
節電18.78kWh40.73kWh
節約約580円約1,260円
引用:省エネポータルサイト

外出時や冷暖房が不要な気温の場合、空調の稼働を止めて、電気代の負担を減らしましょう。

4. IoT×AIで最適な運転を行う

オフィスの空調にIoTとAIを取り入れれば、効率よく節電できます。

たとえば、空調に備え付けられたIoTが温度や湿度、熱源などをリアルタイムで観測してデータ化します。

このデータをAIが分析して、人々が最適に過ごせるように空調の設定をコントロールするため、オフィスの室温の最適化が可能です。

つまり、オフィスの状況に合わせて空調の稼働をコントロールできるため、無駄な消費電力を抑えられます。

あわせて読みたい
空調によりオフィスに温度ムラが発生する原因は?室温維持の方法4選 「オフィスに温度ムラが発生する原因は?」「室温維持の方法は?」 このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。 オフィスに温度ムラが発生すると、従業...

オフィスの照明の節電対策3選

オフィスの照明の節電対策3選

オフィスの照明の節電対策は以下の3つです。

  • LED照明に切り替える
  • 人感センサーを導入する
  • 点灯時間を短くする

詳しく見ていきましょう。

1. LED照明に切り替える

オフィスの照明に白熱電球や電球形蛍光ランプを使用している場合、LED照明に切り替えることで、電気代を節約できます。

LED照明への切り替えによる年間の節電効果は次のとおりです。

白熱電球(2,000時間使用)電球形蛍光ランプ(2,000時間使用)
節電93.00kWh9.00kWh
節約約2,883円約279円
引用:省エネポータルサイト

オフィス全体で100個の照明がある場合、白熱電球からLED照明への切り替えで年間約29万円節約できます。

また、LED照明の寿命は約40,000時間と長く、オフィスで使用する場合は約20年間使用可能です。寿命が長いため、電気代だけでなく照明の交換費用も節約できます。

白熱電球や電球形蛍光ランプを使用している企業は、LED照明への切り替えを検討してみましょう。

2. 人感センサーを導入する

人感センサーを導入すれば、オフィスの消費電力を削減できます。

人感センサーを活用すると、人の動きに合わせて照明を自動で点灯または消灯できます。照明の使用頻度が低い場所に導入すると、節電効果を発揮しやすいでしょう。

人感センサーを導入するのにおすすめの場所は、主に次の4つです。

  • トイレ
  • 廊下
  • 会議室
  • 倉庫

無駄な点灯時間をなくし電気代を節約したい場合は、人感センサーの導入を検討してみてください。

3. 点灯時間を短くする

点灯時間を短くする分だけ、消費電力を減らせます。

点灯時間を1日1時間短縮した場合の年間の節電効果を以下にまとめました。

電球形LEDランプLED照明器具
節電2.74kWh12.41kWh
節約約85円約385円
引用:省エネポータルサイト

点灯時間を短くするのに初期投資や準備が不要なため、すぐにはじめられます。

業務に支障を出さない範囲で照明時間を見直し、電気代を節約しましょう。

オフィスのOA機器の節電対策3選

オフィスのOA機器の節電対策3選

オフィスのOA機器の節電対策は次の3つです。

  • 省エネモードに設定する
  • スリープモードに設定する
  • 使用頻度が低いOA機器のコンセントを抜く

一つひとつ見ていきましょう。

1. 省エネモードに設定する

パソコンやプリンターなどのOA機器を省エネモードに設定すれば、節電効果が期待できます。

省エネモードとは、一定時間操作が確認されないと、自動でディスプレイの輝度を落としたり、モニター画面を消したりする機能です。

この機能により、電源を付けっぱなしにした場合でも消費電力を最小限に抑えられます。省エネモードの活用は業務に支障を出すことなく取り組める節電対策です。

2. スリープモードに設定する

OA機器をスリープモードに設定すると消費電力を削減できます。OA機器は起動とシャットダウンのタイミングで電力をもっとも消費します。

そのため、短時間で作業を再開する場合は、スリープモードを活用して、ON/OFFを繰り返さないことが大切です。

昼休みや外出時などはスリープモードを活用し、OA機器にかかる電力を減らしましょう。

3. 使用頻度が低いOA機器のコンセントを抜く

使用頻度が低いOA機器のコンセントを抜けば、電力消費量を削減できます。コンセントがさしてあると、待機電力が発生するためです。

ただし、使用頻度が低いからといって、報連相なしに抜いてしまうと業務に支障が出る可能性があるため、事前に社員全員で把握する必要があります。

使用頻度が低いOA機器のコンセントを抜いて、電気代を節約しましょう。

まとめ:空調の節電対策ならメンテルにご相談ください

本記事では、AI・IoTの活用やLED照明への切り替えなど、具体的なオフィスの節電対策を10個解説しました。

オフィスの電力消費量の80%以上を占める空調・照明・OA機器の節電対策に取り組めば、効率的に電気代を節約できます。

ただし、手間がかかる節電対策もあり、忙しさのあまり手が回らない企業も多いでしょう。そのような企業には、快適性と節電を両立できるAI×IoTの導入がおすすめです。

AIとIoTを導入すると、オフィスの状況に合わせて空調の稼働を自動でコントロールでき、結果的に節電につながります。

株式会社メンテルは、オフィス向けに省エネ支援を実施中です。オフィスの電気代を少しでも削減したい方は、ぜひ一度メンテルにご相談ください。

よかったらシェアしてね!
目次